2018年05月19日

ダウンロード私が大学生だった頃の英語の先生の話

英語の授業は、あらかじめ配布された英文のプリントを、先生に指名された人が翻訳するというスタイルだった
誰が翻訳を指名されるかわからないので、みんな予習が必要というわけ

英語の先生は一風変わった日本人の初老の男性だった
いつもジャケットに蝶ネクタイ
英語はどういうわけか、イギリス訛り
たまに学生食堂で先生を見かけたが、ナイフとフォークで定食を食べていた

いつかの授業で、教会の名前だったと思うが「St.Paul」という単語が出てきた
翻訳する学生(私ではない)が英文を読み、その単語をセントポールと読んだ

すると先生は突然大きな声を上げた
「セントポールじゃない スントポールだ」
イギリス訛りとははるかに離れた、我々のつたない発音に先生は業を煮やしていたんだろう





(04:30)

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