2019年01月06日

ダウンロード私が新入社員時代を過ごした町でのこと

その町には歩いて行ける距離に飲み屋がそれほど多くなかった
車に乗れば、隣町には飲み屋がたくさんあったが、車に乗って飲みに行くというのもどうか
という訳で、歩いて行ける範囲での飲み屋開拓という崇高な目的の下、私は同期入社の友人と二人で初めて行く店に入った

店内には他の客もいて、その点では我々は少し安心した
カウンターに腰掛けてビールを飲みながら、カウンターの向こうにいた女性に焼鳥を注文した
女性は愛想よく注文を受け付け、我々の目の前で冷蔵庫からパック入りの焼鳥を取り出してラップをパリパリッと勢いよく剥がし焼き出した

私と同期の友人は、その一部始終を見ていたが、何か見てはいけないようなものを見た気がした
客の目の前でスーパーで売っているような焼鳥のパックを開封...

焼き鳥の味は全く記憶にないが、二人は早々に焼き鳥を食べ終え、そそくさと店を後にした
厳しく制裁を食らったのぅ 何か悪いことでもしましたかのぅ
同じ九州出身の二人は九州弁で寂しく呟きながら次の店を探しに出掛けた           

(04:30)

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