2019年11月10日

images3LPYLU01私が新入社員だった頃のことだから、もう30年近く昔のはなし

私の勤めていた会社の報編集部から、なぜか私に「好きな映画のおすすめ記事」の執筆依頼が届いた
結構ないるはずの社員の中からどうして私に白羽の矢が立ったのか
当時から性格が二重らせんを描いてヒネくれていた私は、大多数の人が興味を持つであろうメジャーな映画を選ぶことなく、単純に私が好きな映画を紹介する記事を書いた
当時もそうだったが、この映画は今の時点でも私のベスト1

ちなみにその映画のタイトルは書かないが、ソビエト映画(当時はソビエトだった)
好きな映画と言っても、ビデオやDVDを所有をしていたわけではないし、当時はインターネットで色々調べる環境にもなかった 映画のパンフレットだって手元にはなかった
従って、すべては私の記憶に頼って記事を書き上げた

昔から、文章を書くのはあまり苦にならない方だったので、結構早く書き上がった
文章のクオリティは別として
その映画を観たのは、映画館で三回程度 
正直に言って、誰もが知っているという類の映画ではなかった
内容だって、観る人によって色んな解釈ができるようなもので、わかりやすいものではなかった
が、私がこの映画を好きな理由を中心に、原稿を書き上げた

原稿を社報編集部に提出してから数日後に、私の職場に社報編集部から電話があった
曰く「原稿受け取りました ありがとうございます ただ、誰もが知っているような映画でないので、ある程度映画の展開がわかるような文章にしたいと思うのです いただいた原稿では、この映画への熱い思いのようなものは伝わるのですが、映画の展開がわかりません(映画の展開については、私は触れていない) 申し訳ないのですが、こちら編集部で映画の展開がわかるように少々文章を手直しさせて
いただきます


確かに誰もが知っている映画ではなかったので、ある程度の筋立ての紹介は必要かもと納得し私は原稿の手直しを了解した

数日後社報が発行された
私の文章も掲載されていた
が、私のオリジナルと言える文章はほとんどなかった
社報編集部の「赤ペン先生」による添削で、文章はほとんど真っ赤に添削されていた

もともと私の書く文章は長いうえに分かりづらい部分が多いと周囲には言われていた
ほとんど原形をとどめないほどに添削されていた、私の社報原稿
文章を書くのが嫌いではないということと、それが誰にでも理解される文章であるとは別という当たり前のことに気づかされた

その後もちろん私に社報の原稿執筆依頼はない



(04:30)

この記事へのコメント

2. Posted by jmcmy   2019年11月10日 10:49
>iPadさま
当時はネットもDVDもない時代でしたが、編集部でその映画のビデオでも購入したのか、あらすじは正しかったですね そんなにメジャーな作品でないので、ビデオ探すの苦労したと思います ビデオ購入は会社の経費で落としたのかな レンタルかな
コメントありがとうございました

1. Posted by iPAD   2019年11月10日 10:02
編集部の方の書いたソビエト映画のあらすじは正しかったのでしょうか?
映画の中身まで直されたりして?

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