2021年01月12日

OIP私が大学一年生のときのこと

私の出た大学には秋休みというものがあった
11月の下旬に一週間ほどしかなかったが、その休みを利用して北国へ旅行に出た
車なんて持っていなかったので列車を使った旅行

最初に降りた北国のある駅のすぐ近くにあった。銀行に行ってみた
その銀行はもう使われておらず、建築遺産として公開されていた

11月後半だったが、さすが雪国あたりは真っ白
私は銀行の入り口付近まで行って、入り口の庇にぶら下がっていた見事なつららに感心していた
本当は、その銀行の佇まいに感心するところだろうが、太くて長いつららに見とれていた

と次の瞬間
つららが突然庇から数本落下して、入り口に積もった雪に突き刺さった
温度が急激に上昇したわけでもない 突風が吹いてきたわけでもない
もし私が、その銀行の中に入って内部を見学しようと庇の下を通って進もうとした瞬間に、あのつららが落下してきたら

当然私はヘルメットなんか着用していなかった
あの太さのつららが落下してきたら、私の脳天に突き刺さっていたのではないか
刺さらなかったとしても打撲で済んだかどうか
打ちどころが悪ければ昇天していたかも

翌朝の新聞の見出しはどうなっていただろう
「大学生(私の身元が判明したとして)、つららの直撃により死亡」
つららの直撃によって命を落とす人は一年にどのくらいいるのだろう


(04:30)

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