思ひ出

2017年06月09日

teiban4-00200もう15年以上も前のこと

私の隣席にいた人は、私とは違うグループの男性だった

この人は、毎朝出社してきると、まず必ず誰かに電話していた
相手が誰なのか私にはわからないのだが、毎日別の人のようだった

が、喋っている内容は毎日ほぼ一緒だった

昨晩はどうもすいませんでしたぁ

どうやら前の晩の飲み会での粗相を詫びているらしかった
毎晩毎晩よく金と体力が続くもんだ

ある日、不思議に思ってそのお詫びマンに尋ねてみた
粗相でもしたんですか?
お詫びマンの答えは少し予想とは違っていた

「僕は飲み会は好きだけど、そんなに酒は強くないんだよ いつも記憶がなくなる
ひょっとして記憶に残っていないだけで粗相をしている可能性が大きいんで、まず詫びるんだ とりあえず

律儀なのかどうなのかよくわからない
そう言えば、そのお詫びマンは、酔って町を歩いて帰り、家に着いて自分のカバンを見ると、買った記憶のない酒瓶が中から出て来ることがあると言っていた

粗相というか、盗癖があるのではないだろうか
恐るべし お詫びマン



(04:30)

2017年06月05日

thIB1UDORF大学一年の頃の話

当時私はに入居していた
変則六畳足らずの洋間個室だった

私のいた寮の棟には100人くらい入居者がいただろうか
中にはいろんな趣味をもつ人がいる(当たり前だ
どこの部屋の住人かわからないのだが、エレキギターの練習をしている人がいた

恐らく窓際に置いているベッドの上で、窓を開けっぱなしにしてギターを練習しているのだろう
大音量ではないのだが、ギターの音が隣の寮の棟に反射して、よく聞こえてくる

その人は、かなりの初心者だと思われ、ハードロックが好きなのだろう(と思われた
いつも練習していた曲は、ハードロック好きだけではなく誰もが一度は聞いたことのあるだろうDeepPurpleの「smoke on the water

出だしが「ジャッ・ジャッ・ジャー」で始まるあの曲
どこぞの寮の住人がギターの練習をしている時は、不思議と私の寮の部屋の隣人が私の部屋に遊びに来ていた
彼はハードロック好き

で、大体そういう時に「ジャッ・ジャッ・ジャー」が始まる
私と隣人は「お、始まったか 上手くなったかな?」と耳を澄ます

出だしの「ジャッ・ジャッ」まではいいのだが、いつまで経っても最後の「ジャー」の音が外れている
最初の頃は私も隣人も苦笑していたのだが、一向に上達する兆しがない

よくもまぁあんな調子外れの音を、見知らぬ誰かに開陳する勇気があるものだと感心するが、そのうち腹が立ってくる
というか、拷問である

何か私悪いことしましたっけ?



(04:30)

2017年06月03日

マーライオン私は酒の類が好き

好きなのは、酩酊していくあの感覚
酒に強いのかと問われれば、そんなことはないと答える 弱くはないと思うが

単に飲酒のピッチが速く、長尻を好まないだけ

今まで何度となく酩酊を繰り返してきたが、酔ったその場で嘔吐したことはほとんどない(ほとんどである

汚い話で恐縮ではある

「嘔吐」で思い出すのは、昔の職場の同僚 仮にM君としておこうか

もう5年以上も前
M君がたまたま私の職場近くに来たので、昔の職場の仲間数名でM君を迎撃した
M君から見れば、私を含めて当時の職場の先輩ばかり

たまたま、M君を叱責すべきネタがあったので、当時の先輩の一人がおだやかな口調ではあるが、M君への叱責を開始した
すると、言い逃れをする口実はもはやないと観念したのか、M君はコップ酒を自主的に一気飲みし始めた

もともと酒の強くないM君
言っておくが、先輩諸氏の誰も一気飲みをM君に命じたわけではない

案の定、M君の様子がおかしくなってきた
一次会がようやく終わったが、先輩諸氏は異変を感じて、早々に帰り出した
本当は私もそうしたかったのだが、M君と帰宅する方向がたまたま一緒だったのと、M君の様子がただ事ではないと感じたので、よせばいいのに二次会に連れて行った 二人で

二次会の席でテーブルに突っ伏したままのM君
会話も何もありゃしない

早々に会計を済ませ、最寄り駅までM君と一緒に向かい、途中駅まで同じ電車に乗った
おっかないので、スーパーのレジ袋を持って

いつもは混雑している電車も、M君のただならぬ雰囲気を察した人が席を譲ってくれた
呑気に一次会で帰った同僚からは、私の携帯に「噴きましたかのぅ?」などとメールが来る

「電車内で噴くなよ」と祈りつつ、電車は乗換駅に着いた

この乗り換え駅で別の電車に乗り換えればM君の住む寮に着く
私も、遠回りではあるが同乗するつもりではあった この時までは

フラフラするM君を抱きかかえるようにして、乗り換え駅の階段を下っていたとき
M君が噴いた

「立ちエクトプラズム」である
混雑はしていたが、みんな平然とM君を避けて歩いていく
私は思った 「マーライオン」みたいだ
本物のマーライオンを見たことはないのだが

私は電車に同乗してM君の住む寮に送っていく予定を放棄し、M君を乗り換え電車の改札まで送って、ビニール袋を差し出し別れた

次の日からM君のあだ名は「マー君(マーライオンのマー)」となった
名付けたのは私

あれから数年
こんどマー君が私の職場の同じフロアで勤務することとなった
いらっしゃいマー君
遠目から見せてねマーライオン




(04:30)

2017年05月27日

thFP3GDSS0先日、拙ブログでにゃんまげのことを書いた

にゃんまげというのは、関東地方にあるテーマパークのキャラクター人形のこと

猫がちょんまげを結っている
だからにゃんまげ

私は、所謂キャラクターと呼ばれるものがあまり好きではない
端的に言えば、嫌い

もう10年以上も前に、家族でこのテーマパークに行ったときのこと
園内にはしっかりと「にゃんまげ」がいた

この「にゃんまげ
教育が行き届いているというか、天性のサービス精神が旺盛なのか、テーマパークを出てお客さんがバスに乗車して最寄りの駅へ向かうところで、バス停に見送りに来た

お子ちゃま達が、「にゃんまげ~ぇ」と呼びかけると、手を振り返す
バスが見えなくなるまで手を振っていたにゃんまげ

偉いぞ にゃんまげ





(04:30)

2017年05月26日

12408927私という人間がどういうものだか、皆さん興味もないだろう

基本的に小心者であり、ビビりだが、弱い犬ほどよく吠えると言う例えもあることから(関係ないか)、態度はふてぶてしかったりする

学生の頃は、焼鳥屋でアルバイトをしていた
接客から、皿洗い、レジ打ちまでやったのだが、レジ打ちは苦手だった

当時のレジは、今のようなバーコード読み取り式ではなく、ある程度暗算が必要で入力するタイプ
理科系学部出身の割に計数に弱い私
しかも、レジでの精算を待つ客の列ができようものなら、緊張がピークになる

速く精算せねばという気が焦り、レジでの計算にミスが増える
落ち着いてレジを打てばいいことはわかっているのだが、一人緊張している

営業時間が終わり、楽しいバイト生の賄い(食事)の時間だが、その横で店長がその日のレジの集計をする
必ず、私の名前が呼ばれ「またミスっているね レジ」「レジミスが減れば給料上げるのにねぇ」などと笑顔で嫌味を言う
賄いは美味しいのだが、店長の指摘はしょっぱい

一度、レジを打っていて、結構清算待ちの客の列ができていた
私は緊張しつつレジを打って、馴染みの客にレジ打ちの結果を告げ、お釣りを渡した
お釣りは一万円を超えていた

すると、馴染みの客が私に向かってこう言った
あのねぇ 兄ちゃん お釣りは普通一万円を超えないものよ
馴染みの客は男性
普通に考えても当たり前のこと
私は己のミスに真っ赤になって、感謝した

こうやって、いつもレジミスを繰り返していた私だが、一度だけ清算を済まさずに店外へ出た客を追いかけて、代金を支払ってもらったことがある

あの客は、食い逃げするつもりだったんだろうか
当時の私はこう見えて(どう見えるのか)、体育会運動部に入っていて、後に主将になるのだ(首相ではない




(04:30)