北の国のできごと
2021年01月28日

その職場では、毎週火曜日の昼休みになると同僚と二人で外に出かけ、町なかにある店構えの貧しそうな飲食店を選んで食事をしていた
大体二人で出かけていたが、たまに私と目が合ったという理由で付き合わされる気の毒な同僚もいた
大体身なりの貧しそうな店構えは味も貧しいことが多く、誰が呼んだか毎週火曜日の荒行のことを「チャレンジデー」と呼んでいた
自虐的な意味を込めて
ある「チャレンジデー」で、ある店に入った
チャレンジデーで訪れた店は、店名と寸評をリスト化してある
ほとんど寸評は悪口で、営業妨害に限りなく近いのでとても公開できない
その店で果たして何を食したのかリストには残っていないが、料理の味とは別に印象に残っていることがある
その店に置いてある雑誌は、マンガや週刊誌ではなかった
すべてが月刊誌 もっと言うと、日本のスピリチュアルというか、オカルト情報誌
この雑誌のファンは多いと聞いたが、選択肢なしでこの本のバックナンバーばかり並べてある
店内が混んでいた記憶はないが、お客さんは他に読むものがないので、この雑誌を読んでいた
何を食べたんだったかなぁ
何かスピリチュアルなことが起こったっけなぁ
(04:30)
2021年01月25日

ブログを書き始めたのは、単身赴任先のアパート
精神衛生のためもあって、ブログを始めた
開始後一か月半くらいで、東日本大震災が起こった
私の当時住んでいた所では、放射線の影響はなかった
津波は来たが、被害はなかった(県内で被害のあった自治体はあったが)
断水はなかったが、停電は時々あった
電気が止まるとトイレが断水となり、便器にウ〇チがぷかぷか浮かんだまま流れなかった
地震の起きた日は金曜日で、私は久々に帰宅する予定だったが、交通機関が遮断されたため断念
予定外だったので、歩いて20分ほどの所にあるコンビニに夕食を買いに行ったが、ほとんど売り切れ
寝る時も停電だったので、たまたま持っていたラジオを聞いていたが、アナウンサーは一晩中喋っていた
こんな訳で、拙ブログの誕生日と関連してあの大震災のことを思い出す
10年か
(04:30)
2021年01月22日
2021年01月10日

私は、ある北国の新設職場に転勤した
諸般の事情ですぐには住む場所が決まらずしばらくは何か所に分散してホテル暮らしをすることとなった
ホテル暮らしは二、三カ月続いた
赴任した年は数年ぶりの寒波が押し寄せた年
ホテルでは、平日は朝ロビーに何人か集まり、テレビのニュースを観てから、バスに乗って会社に向かっていた
なにしろ寒い年で、ニュースの朝の天気予報では予想最低気温はもちろんマイナス 最高気温もマイナスの日々が続いた
最低気温はともかく、最高気温もマイナスの土地から来たメンバーはほとんどいなかったので、「また最高気温もマイナスかよ もう春じゃねぇのかよ」と悪態を吐く者もいた
そんな年のある日
たしか三月半ばだったと思う
天気予報の最低気温はやはりマイナス
ただ、最高気温が1℃だったか2℃だったか、とにかくプラス気温だった日があった
テレビの天気予報を観ていたのは10名以下だったが、プラス気温を観た瞬間「ウォー」と野太い歓声が上がった
歓声と同時に拍手も沸き起こったと思う
ちなみに花見(桜)はGW後半だった
(04:30)
2021年01月02日
私が住んでいた所にあったバーのはなし
もう20年ほど昔のこと
飲み会の後に、友人に誘われて行ったのが初めてだった
そのバーは、飲み屋街から少し離れたところの雑居ビルの二階にあった
何回くらいその店に行ったのか記憶にないが、私以外に客がいたのを見たのは二回だけ
私はいつもその店のカウンターに座って、国産の安いウイスキーを飲んでいた
店に行くのは決まって一人
カウンターに座って、訛りのきつい元漁協職員のマスターと話すのが好きだった
私の背中側には、結構な広い客席があるのだがいつも客がいないので、照明が落とされていた
一度だけその客席の照明がついていて、お客さんが二人で飲んでいたのを見たことがある
冬なんか、客のいない照明の落ちた客席から冷気がカウンター席の私まで押し寄せてくることがあった
冷気は足元から立ち上ってきて、結構寒かった
酒が旨いとか、料理が旨いと感じたことはただの一度もないが、どういうわけかこの店が好きだった
一度、私の職場にマスターから電話があった(携帯に)
いつも以上に訛りがきつく聞き取り難かったが、なんでも新鮮なイカが手に入ったので取りに来なよという話だった
早速刺身で食べたが、美味しかったなぁ バーのイカ
商売っ気の感じられなかったこの店
とうの昔に鬼籍に入られている

飲み会の後に、友人に誘われて行ったのが初めてだった
そのバーは、飲み屋街から少し離れたところの雑居ビルの二階にあった
何回くらいその店に行ったのか記憶にないが、私以外に客がいたのを見たのは二回だけ
私はいつもその店のカウンターに座って、国産の安いウイスキーを飲んでいた
店に行くのは決まって一人
カウンターに座って、訛りのきつい元漁協職員のマスターと話すのが好きだった
私の背中側には、結構な広い客席があるのだがいつも客がいないので、照明が落とされていた
一度だけその客席の照明がついていて、お客さんが二人で飲んでいたのを見たことがある
冬なんか、客のいない照明の落ちた客席から冷気がカウンター席の私まで押し寄せてくることがあった
冷気は足元から立ち上ってきて、結構寒かった
酒が旨いとか、料理が旨いと感じたことはただの一度もないが、どういうわけかこの店が好きだった
一度、私の職場にマスターから電話があった(携帯に)
いつも以上に訛りがきつく聞き取り難かったが、なんでも新鮮なイカが手に入ったので取りに来なよという話だった
早速刺身で食べたが、美味しかったなぁ バーのイカ
商売っ気の感じられなかったこの店
とうの昔に鬼籍に入られている
(04:30)