昔の話

2020年10月26日

OIPだいぶ昔のこと

当時の職場の同僚と、毎週火曜日の昼になると市内の飲食店に出向いていた
一回訪れた店は余程の好印象がない限り再訪せず
口直しにそこそこの出費を強いられることが多く、我々は毎週火曜日の食べ歩きを「チャレンジデー」と自虐的に呼んでいた

ある日の火曜日
国道沿いにある「うなぎ屋」に突撃することとなった
玉砕覚悟で

店内には多くのうなぎ蒲焼のポスターが貼られていたが、どういうわけか県外産のうなぎばかり
うな重を二人とも注文した

出来上がるまで、店内備え付けのマンガでも読んで時間を潰そうと思ったが、その必要はなかった
店のオバちゃん(配膳担当)が、よく喋る
こちらが口を挟む暇も与えず機銃掃射のように喋りまくる
しまいには嫁姑関係についての話題で喋り始めた

私たちも少々疲労感に襲われ始めた頃、助け船のようにうな重が供されてきた
地元産のうなぎではないようだが、まぁいいか
しばらく食して、私と同僚は目を合わせて同じ感想を発した
コメが旨いね

私が当時いた職場のある県の県産米は、あまり美味しくなかった
うな重の感想として、コメが旨いというのは若干失礼かも

ただ、ウナギの味は印象に残っていない

我々はオバちゃんに「コメが旨いっすねぇ
と感想を伝えた
するとオバちゃんはドヤ顔でこう返した
ウチは県産米は使ってないからねぇ

うなぎ屋で、うなぎではなくコメの美味しさを実感した火曜日の昼休みだった

(04:30)

2020年10月25日

ダウンロード最近はほとんどないが、昔は他人に仕事を頼まれることがあった

私に仕事を依頼した人は、不安そうな表情で私にこう尋ねる
大丈夫?
依頼した仕事の内容を私がちゃんと理解したのか、この仕事を依頼した私に対応できる能力があるのか
色々不安があるだろう

こんな時私は決まってこう言い返した
ご安心ください 泥の舟に乗ったつもりでいてください
大舟ではなく、泥の舟

私に仕事を依頼した相手の表情が微妙に曇っていく
仕事を依頼された私に本当に余裕がなかったら、泥の舟なんて言い方はしなかっただろう
多分

(04:30)

2020年10月24日

OIP今からもう30年位前の話

当時私がいた職場は交代勤務制の職場だった
通勤は会社のチャーターバス つまり社外の人は乗って来ないし、職場に着けば皆ロッカーで作業着に着替える
だから、スーツを着て出勤する人なんかいなかった
年配の人はジャケットを着ていることがあったが、ネクタイはあまり締めている人はいなかった

あれは暑い夏の日だった
通勤バスがバス停に停まり、交代勤務の20歳前の若い男性が乗り込んできた
当然バス車内は社員ばかり

彼の恰好が素敵だった
Tシャツ 華美ではなかったのでこれはまぁいい 
短パン ん?
そしてトドメのビーチサンダル

本人は何も悪びれるところはなかったが、バスが終点の職場の停留所に着き、皆が作業着に着替えるロッカーの前で、彼は上司に叱責されていた
あのさぁ 海に行くんじゃないんだから 仕事だよ これから ネクタイしろとは言わないけど

彼は上司に頭を下げていたが、なぜ自分が叱責されているのかイマイチわかっていないようだった

(04:30)

2020年10月23日

ダウンロード動画共有サイトの人気が凄いらしい

チャンネル登録者数がいくつとか再生回数がいくつとか、芸能人とか芸人なんかがテレビで競うように喋っている
私はスマホを持っていないし、パソコンでも動画共有サイトはほとんど見ない

数年前、私の甥っ子(当時高3)が、「俺は将来動画づくりで生計を立てるんだ」と豪語していた
ほほう勇ましいもんだと思い、彼の作品を彼の親(私のきょうだい)のスマホで見せてもらった
五分足らずの短い作品だった
お笑いを意識していたらしいが、所謂楽屋オチのようなもので、私はどこで笑えばいいのかわからなかった

甥っ子の作品はまだ共有サイトに投稿する前だったので、私は投稿を思いとどまるように伝えた
その後甥っ子は一年間浪人して、今年の春から下宿して大学に通っている
私が動画のクオリティをどうのこうの言っても信用がないと思うが、あの作品は酷いと思うよ
叔父さんは




(04:30)

2020年10月19日

OIP私は、現役の時と一浪した後に、同じ大学を受験した

芯がブレないという言い方もできるかも知れないが、単に執念深いのだと思う
二回の受験とも、確か同じビジネスホテルに泊まった
あれは現役の時だったと思う


ホテルのベッドは、どこのホテルでもしっかりベッドメイキングがされている
ベッドのシーツはきちんとマットレスに端を折り込まれ、掛布団の毛布も掛布団シーツと共にマットに織り込まれている

ビジネスホテルに泊まった経験のなかった田舎者の私は寝る時に、掛布団のベッドメイクを壊してはいけないのだと思い込み、毛布とベッドのわずかな隙間に潜り込み直立不動のまま寝た
寝返りなんか打つスペースの余裕はなかった


寝不足のため翌日の大学試験では本領を発揮できずに、一浪に至ったなんて言い訳はしない
憶えているのは、現役の時に受けた数学の試験
何やら図形の移動についての証明問題だった 
何を証明せよと求められているのか理解できなかった私は簡潔に回答した
自明である」と

理科と英語の試験が終わり、試験会場を後にするとき、確信を持って私は思った
来年もまた来るよ

予想は実現された



(04:30)